「立ち上がったときにふらつく」「片足立ちがこわい」——こうしたバランスのぐらつきは、年齢を重ねるなかで少しずつ感じやすくなるものです。背景には、姿勢を保つための感覚や筋力、とっさの反応の変化が関わっていることが多く、早めに整えていくことが大切です(個人差があります)。
この記事では、そもそもバランスはどのように保たれているのか、なぜ崩れやすくなるのか、そして自宅でできるバランスのリハビリや住まいの工夫を、理学療法士の視点でわかりやすく整理します。
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バランスが低下する主な原因
私たちの体は、複数の働きが連携することで姿勢を保っています。バランスがぐらつきやすくなる背景には、次のような要因が関わります。
- 感覚(目・内耳・足裏)の働きの低下:体は「目で見た情報」「内耳でとらえる頭の傾き」「足裏で感じる床の状態」を手がかりに姿勢を保っています。これらの感覚が鈍くなると、体が今どこにあるかを把握しにくくなり、ぐらつきやすくなります。
- 姿勢を支える筋力の低下:お尻・太もも・体幹(おなかや背中)の筋力は、立っている体を支える土台です。この力が落ちると、わずかな揺れにも踏みとどまりにくくなります。
- とっさの反応(立ち直り反応)の低下:体が傾いたとき、足を一歩出したり手をついたりして立て直す反応が、年齢とともにゆっくりになります。反応が遅れると、ぐらついた瞬間に持ちこたえにくくなります。
バランスは、これらの感覚・筋力・反応がうまくかみ合って保たれるものです。どこが弱くなっているかは人それぞれですので、原因に合わせて少しずつ整えていくことが大切です。
自宅でできるバランスのリハビリ
バランスを保つ力は、安全な範囲で「少しゆらぐ練習」を重ねることで、維持を目指していけます。必ず手すりや丈夫な家具など、すぐにつかまれるもののそばで行い、転倒に十分注意してください。
支えながらの片足立ち・つま先立ち
手すりやテーブルに軽く手を添え、片足を少しだけ床から浮かせて立つ練習が用いられます。最初は数秒からで構いません。慣れてきたら、つま先立ちやかかと立ちをゆっくり行うと、足首まわりの感覚と支える力を保つ助けになります。ふらついたらすぐに支えにつかまり、無理をしないことが大切です。
足踏み・体重移動の練習
つかまった状態でその場で足踏みをしたり、左右・前後にゆっくり体重を移したりする練習も用いられます。体の重心が動く感覚に少しずつ慣れることで、とっさの場面で踏みとどまる力を保つことにつながります。痛みの出ない範囲で、無理なく続けましょう。
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転びにくい住まい・生活の工夫
バランスの不安があるときは、環境を整えることも転倒予防の助けになります。
- カーペットの縁・敷居・コード類など、わずかな段差をなくす
- 足元や廊下の照明を明るくし、暗がりでの移動を減らす
- かかとが固定され、滑りにくく脱げにくい靴をはく
- 立ち上がりや方向転換は、あわてず一呼吸おいてから動く
- 急に振り向く・背伸びをするなど、ぐらつきやすい動作は支えのそばで行う
こんなときは医療機関へ
急なめまいやふらつきが続く、手足のしびれや力の入りにくさがある、転倒を繰り返す——このようなときは、自己判断せず、早めに医療機関にご相談ください。バランスのぐらつきの背景に、別の原因が隠れていることもあります。
ご自宅でのリハビリを続けたい方へ
「片足立ちがこわい」「自分に合ったバランス運動を知りたい」——そんなときは、理学療法士がご自宅にうかがう自費の訪問リハビリという選択肢があります。Avensでは、お一人おひとりの感覚・筋力・反応の状態や生活に合わせて、無理なく続けられるバランス運動と住まいの工夫を一緒に組み立て、安全な毎日を支えることを目指します。
初回の訪問・体験は無料です(ご相談・お問い合わせももちろん無料)。気になる症状やご希望を書いて送るだけで、理学療法士が直接お答えします。無理な勧誘はいたしません。
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よくある質問
Q. バランスはトレーニングで保てるようになりますか?
A. 感覚・筋力・とっさの反応に働きかける運動を、安全な範囲で続けることが助けになることがあります。手すりなどにつかまって行う片足立ちや体重移動の練習が用いられます。個人差がありますので、不安なときは専門職にご相談ください。
Q. ふらつくのに運動して大丈夫ですか?
A. 必ず手すりや丈夫な家具など、すぐにつかまれるもののそばで、痛みの出ない範囲から始めてください。ふらついたらすぐに支えにつかまり、無理をしないことが大切です。急なめまいや体調の変化があるときは、医療機関にご相談ください。
執筆
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を行うものではありません。症状には個人差があり、痛み・急な変化・強い不安がある場合は、医師や医療機関にご相談ください。