「朝起きたら片方の顔が動かしにくい」「口の端から水がこぼれる」「目が閉じにくい」——顔面神経麻痺は、ある日突然あらわれて強い不安をともなう症状です。「リハビリはいつから始めればいいの?」「自宅でできることは?」と気になる方も多いでしょう。
この記事では、顔面神経麻痺がなぜ起こるのか、リハビリを始める時期の考え方、自宅で気をつけたいことを、理学療法士の視点でわかりやすく整理します。まず大切なのは、できるだけ早く医療機関を受診することです。
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顔面神経麻痺はなぜ起こる?
顔面神経麻痺は、表情をつくる筋肉を動かす「顔面神経」のはたらきが低下し、顔の片側が動かしにくくなる状態です。主に次のように分けられます。
- 末梢性(まっしょうせい)の麻痺:顔面神経そのものの不調で起こります。原因がはっきりしないベル麻痺や、ウイルスが関わるハント症候群などが知られています。顔の片側全体(額のしわ寄せも含む)が動きにくくなるのが特徴です。
- 中枢性(ちゅうすうせい)の麻痺:脳卒中など、脳の側に原因がある場合です。額のしわは寄せられるのに口元が動きにくい、といった形であらわれることがあります。
どちらかは見た目だけでは判断できません。とくに手足のしびれ・ろれつが回らない・強い頭痛などをともなう場合は、脳の病気が隠れていることもあるため、すぐに受診が必要です。
まず大切なのは「早めの受診」
顔面神経麻痺は、発症してからできるだけ早い時期の受診・治療が大切とされています。原因の見極めや治療の方針は医師が判断します。「数日様子を見よう」とせず、気づいたら早めに医療機関(耳鼻咽喉科・脳神経内科など)にご相談ください。リハビリも、まずは医師の診断と指導のもとで進めることが基本です。
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リハビリはいつから?どんなことをする?
リハビリを始める時期や内容は、麻痺の原因や程度によって異なり、医師・専門職の指導のもとで行うのが大前提です。一般には、次のようなことが行われます。
- 表情をつくる筋肉をやさしく動かす練習(眉を上げる、目を閉じる、口を動かすなど)
- 顔のこわばりをやわらげるマッサージやストレッチ
- 左右のバランスを意識した、鏡を使った動きの確認
強く動かしすぎることがかえってよくないとされる時期もあるため、自己流で無理に行わず、専門職に相談しながら適切な範囲で続けることが大切です。回復の経過には個人差があります。
自宅で気をつけたいこと
- 目の保護:目が閉じにくいと乾燥しやすくなります。医師の指導のもと点眼や保護を行い、異物感・痛みがあれば受診しましょう。
- 食事の工夫:口元が動かしにくいとこぼれやすくなります。少量ずつ、健側(動く側)でゆっくり食べると負担がやわらぎます。
- 顔を冷やしすぎない・疲れをためない:体調を整えることも回復を支える土台になります。
こんなときは早急に医療機関へ
- 顔の麻痺に加え、手足の力が入らない・しびれる、ろれつが回らない、強い頭痛・めまいがある
- 耳の痛みや発疹、強い痛みをともなう
- 目が閉じられず、痛みや充血が強い
これらは一例です。とくに手足の症状をともなう場合は脳の病気の可能性があり、急いで受診が必要です。
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よくある質問
Q. 顔面神経麻痺のリハビリはいつから始めればいいですか?
A. 始める時期や内容は、麻痺の原因や程度によって異なります。まずは早めに医療機関を受診し、医師・専門職の指導のもとで進めることが基本です。自己流で無理に動かすことは避けましょう。経過には個人差があります。
Q. 自宅でできることはありますか?
A. 目の乾燥を防ぐ保護や、食事の工夫など生活面の対策が役立ちます。表情筋の運動は、医師・専門職の指導のもと、適切な範囲で行うことが大切です。
Q. 様子を見ていても大丈夫ですか?
A. 顔面神経麻痺は早めの受診・対応が大切とされています。とくに手足のしびれやろれつが回らないなどをともなう場合は、脳の病気の可能性があり、急いで受診してください。
執筆
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を行うものではありません。症状には個人差があり、痛み・急な変化・強い不安がある場合は、医師や医療機関にご相談ください。